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第53回有馬記念 回顧

有馬記念2008


これまでに何度もダイワスカーレットの強さは見せつけられてきて、彼女の強さは充分過ぎるほどに知っていたはずだった。だが、再び僕らは畏怖する。彼女は、あまりにも強い。

8枠からのスタートも関係ない。抜群のスタートと行き脚で先頭に立つ。
前半5ハロンは59秒6。だが、後続はなす術がない。じっと彼女の後ろ姿を見守り、凝り固まったように動けない。「やはりダイワスカーレットは速い」という意識が、追走する騎手たちの頭を過る。まだ、無理には追いかけられない。
そんな後ろの心理を知っていて、安藤勝己はペースを落とす。すでに惑わされている他のジョッキーも、まだ差を詰めることができない。
ただ、舞台はグランプリ。ずっと指をくわえて見ているわけにはいかない他馬の追撃は、いつもよりも少し早めに、ラスト4~5ハロンから始まる。
しきりに手を動かしてダイワスカーレットを追う各騎手、各馬。メイショウサムソンが、マツリダゴッホが、スクリーンヒーローが、フローテーションが次々と襲いかかるが、驚くべきことにダイワスカーレットは楽な手応えのままでさらに加速する。突き放す。
忘れてはならないのは、早めに仕掛け出しているこれらの馬たちが、G1を勝ち、G1で好勝負してきた並みいる牡馬たちだということだ。決して弱い相手ではない。だが、力の違いを見せつけるように、ダイワスカーレットはこれらの馬達を楽々と突き放す。襲いかかる馬達は次々と迎撃され、後退する。
なんと、この恐るべき牝馬は、目標にされ、強豪牡馬たちの矢継ぎ早の攻撃を一身に受けながら、その全てを撃ち落としてしまった。
結果、人気薄故に仕掛けを遅らせたアドマイヤモナークが2着、エアシェイディが3着。4着ドリームジャーニーもそうだが、これは完全に展開の助け。有力馬故に勝ちに行かなければならなかった人気馬たちが、ダイワスカーレットに叩き潰された結果に過ぎない。

「追いかけた方が止まるよ」

安藤勝己が、不敵に言い放つ。

ダイワスカーレットただ1頭が次元の違うレースをして、存分に輝きを放ったグランプリとなった。
これでようやく念願の混合G1初勝利。しかもグランプリでそれを飾った。
もう日本国内でやるべきことはない。さぁ、ドバイへ、イギリスへ、フランスへ。来年、彼女の走りは、きっと世界を驚かせる。


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第53回有馬記念 展望

カワカミプリンセス


昨年の1、2着馬、マツリダゴッホとダイワスカーレットが揃ってここを最大目標に定め、順調にステップを歩んできた。
ダイワスカーレットは自在にレースを操り、自由に、スムーズにラストスパートに移行できる。さらに最後の粘り(というか切れ味)も強力で、実際ハイペースで飛ばした秋の天皇賞でも脅威の2枚腰で勝ち馬から2cm差2着。これを休み明けでやってのけるのだから、叩き2戦目に狙い澄ましたここではさらなる上昇が見込める。
マツリダゴッホは中山コース(7、1、1、1)という数字が示す通り、このコースの鬼。今年も日経賞、オールカマーでは他場とは違う馬かのような堂々たる勝ちっぷり。そして、ジャパンカップでは苦手のはずの左回りで小差4着と底力を示しての中山凱旋だ。

ただ気になるのは、どうやらハイペースならずとも、3角過ぎから早めに勝負が開始されるであろう展開。

不利とされる外、13番枠に入ってしまったダイワスカーレットだが、おそらく抜群のスタートからの出足で自然に先頭に立つ。ただ、すでに現役最強とも言われるこの牝馬を、このグランプリという夢舞台でまで好き勝手に逃がす訳にはいかない。戦前のコメントだけでもアサクサキングスが、アルナスラインが先行策をほのめかしている。マツリダゴッホだって前に行って早めに進出するタイプだし、メイショウサムソンも引退レース故に玉砕覚悟でも積極的に勝ちに行く。コスモバルク、エアジパングも後ろからではないだろう。
3歳牝馬と9番人気という立場だった昨年とは、マークの厳しさ、かかるプレッシャーの圧が違う。

こういう展開で狙いたい騎手が、横山典弘だ。
おそらく各馬が進出を開始した後、一歩遅らせての仕掛け。ただ、直線一気ではいけないことも重々承知。カワカミプリンセスだって、ラスト4ハロンで勝負し、長い末脚が続けられる。
それでもおそらくダイワスカーレットとマツリダゴッホは粘りに粘るだろう。捕まえにいく他馬の方が最後ズブズブになってしまう。だから、横山典弘は捕まえにいかないのだ。他馬に攻撃を仕掛けさせ、少しでも弱った2強に襲いかかればいい。長くいい脚を使い、捉えるのはゴール直前でもいい。
初見参の中山コースだが、弥生賞3着、皐月賞2着、中山記念優勝、スプリンターズS3着、そして引退レースの有馬記念で最速上がりで4着の父の血が、最強牝馬の称号を取り戻す娘の背中を後押しをするだろう。
本命カワカミプリンセスは、無謀かも知れない。けれど、引退レースで父が最後に届かずとも繰り出したあの素晴らしい伸び脚の続きを、娘に見てみたい。そして、そんな夢は、このグランプリという舞台だからこそ見てもいいはずだ。

相手はダイワスカーレットとマツリダゴッホ。そして、横山典弘カワカミプリンセスと同じような乗り方ができそうなデムーロxスクリーンヒーローと、ルメールxフローテーション。
穴には漁父の利を虎視眈々と狙う、天皇賞0秒1差5着エアシェイディと、中山の方が末脚が切れるドリームジャーニー。


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第60回朝日杯フューチュリティステークス 回顧

朝日杯2008


ゴール前は4頭の大接戦。制したのは内を巧みに捌いて抜け出したグラスワンダー産駒セイウンワンダーだった。夏の新潟から約3か月ぶり、中間に一頓挫あってのこの勝ち方だから、現時点での完成度、特にその末脚の破壊力といった点では頭一つ上だった。
勝ち時計が1分35秒1、レース上がり36秒3に対してこの馬自身の上がりが35秒フラットだから、確かに切れ味は一品。暮れのラジオNIKKEI杯2歳ステークス含め他路線を使う馬との比較はまだまだ未知数だが、少なくともマイルまでならば世代トップクラスに位置するといった解釈でいいのではないだろうか。

ただ、2着フィフスペトルがゴール前鋭く迫り、最後の脚色はむしろこちらの方が優勢だったことからも、セイウンワンダーの力が突出しているわけではない。
外を回ってギリギリまで勝ち馬を追い詰めたフィフスペトルの能力にも勝ち馬と同等の評価が必要だ。

そうなると小差3着のブレイクランアウトも評価したいところだが、4コーナーではスムーズに外を捲くって進出して直線先に抜け出したまでは良かったものの、最後2頭に差された内容があまり良くない。どうも手応え通り伸びないのか、隣に馬がいても前へ出ようとしないのか、その辺りの不安が解消されないようだと、大きく差をつけて勝つことなど稀な重賞レベルのレースでは今後も終い甘くなるケースが多くなるように思う。

逆に先行して4着に粘った、というか逃げずに好位につけて抜け出し、最後まで接戦に持ち込んだホッコータキオンの能力は高い。外枠の不利があった中でのこの好走は、春の(特に中山2000)に十分につながる内容だったように思う。

ミッキーパンプキンはスムーズに運びながらも最後器用にスパートできず。また、シェーンヴァルトも揉まれて下げて、最後も追いこんで来られなかった。
この辺りはトリッキーな中山マイルへの適性が大きく影響しているだろうし、広いコースでまだしばらくは見直したい。


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第60回朝日杯フューチュリティステークス 展望

ブレイクランアウト


スタート直後にカーブがあり、小回り、最後の直線も短い。中山マイルはいかにもトリッキーで、悠々と構えて最後に豪快に差し切るタイプの馬に合うコースではない。そのせいか、外枠はめっぽう不利とされている。
小回りで直線も短いだけに先行馬が断然有利かというとそうでもなく、いつもスタート直後のコーナーで激しいポジション争いが繰り広げられるのでペースが速くなるケースも多く、ただ、やはり短い直線だけで差し切るには厳しい、乗っている方にとっても予想する方にとっても本当に難しいコースだ。
だから、好位もしくはその直後で上手く立ち回り、最後の脚も持っている競馬の上手いタイプを狙いたい。

武豊がこのレースから復帰する。今週末はこのレース一本で、それが不安と言えば不安だが、何としてでも乗りたいという執念にも感じられる。彼にそこまで思わせた馬、ブレイクランアウトを本命に指名する。
いちょうステークスは不利があり、最後の2ハロンだけで豪快に追い込んで4着。東京スポーツ杯は並びかけて勝ち馬と同じ脚色になってしまったが2着を確保。この脚を見る限り、中山の直線の方が一瞬の切れ味を生かせるかも知れない。

相手には連闘で挑むエイシンタイガー。豊富なキャリアを誇るが、疲れを見せるどころか先週は格の違いを見せつけてようやく2勝目を挙げた。これまで5着以下がなく、唯一の4着も新潟2歳ステークスでセイウンワンダーの0秒3差なら力の差は感じない。前に着けられる器用さもあり、内田博幸も手の内に入れた。大崩れはない。

天才ルーキーを降ろしてまで、ルメールを起用。勝利への執念が見えるフィフスペトルを3番手にとる。ペースに乗じて前にも後ろにも着けられる、こちらも器用なタイプ。それに何よりも今年の来日も好調なルメール。6枠はギリギリだが、この騎手ならば何とかしそうだ。

その他、8枠に入ってしまったのが何とも痛いホッコータキオンだが、地力は確か。未知の魅力溢れるトレノパズル。中間一頓挫あった分割り引きのセイウンワンダー。
ミッキーパンプキンとシェーンヴァルトは、父ダンスインザダークとジャングルポケットがいかにも中山マイルに(しかも2歳時の)合いそうにない。もちろん外す訳にはいかないが、評価は下げる。



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第60回阪神ジュベナイルフィリーズ 回顧

阪神jf2008


勝ち時計1分35秒2は昨年のトールポピー(1分33秒8)、一昨年のウオッカ(1分33秒1)とは大きな開きがあるが、これは全体的に時計がかかる今年の馬場もあり気にしなくていい。
ブエナビスタの圧倒的パフォーマンスを見れば、同世代の同性(少なくとも今回のメンバー)の中ではその能力が突出していることは間違いない。
スローペースの後方から、直線手前で軽く仕掛けただけ。あとは持ったままで(一応ムチは3発入れたらしいが)後続を2馬身半ちぎった。上がりの脚はレース上がりを0秒8上回る34秒8。まさに他馬が止まって見えるとはこのことを言うのだろう。

スローの団子状態で、若い牝馬にとっては逆にストレスがかかる集団からなんとか抜け出して2着確保がダノンベルベール。
マイナス8kgの馬体は、栗東滞在していたわりには少し寂しくも見えたが、状態は悪くはなかったのだろう。

ミクロコスモスは出足一息で、ブエナビスタよりもさらに後ろで腹を決めて脚を溜める。直線入り口では一瞬にしてブエナビスタに置いて行かれたが、最後よく伸びて(出走馬中2位の末脚)の3着は、キャリア2戦目の馬と見れば素質の片鱗は見せてくれた。
まだまだ不器用なところもあるが、厩舎を考えても春に向けての巻き返しは必至。

ただ、4着以降の馬はもちろん、この2頭にしても現時点でのブエナビスタとの差はあまりにも大きい。
「牡馬路線を行ってくれないか」と言っていた陣営もあるというが、冗談ばかりでもないだろう。
ブエナビスタの、明るい春だけが見えるレースだった。


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第60回阪神ジュベナイルフィリーズ 展望

ミクロコスモス


2歳のG1が始まると年の瀬を感じる。と同時に、荒れに荒れたり堅く収まったり、まったく予想者泣かせのこの乙女たちの戦いに、毎年頭を悩まされっぱなしだ。

キャリアも浅い、成長力もすごい。そこに牝馬特有の繊細な体調が加わる。思い切った予想をして、祈りつつ観よう。

17分の6という狭き門となった抽選をクリアし、角居厩舎3連覇の夢を繋いだミクロコスモスに期待する。
キャリア1戦だが、その新馬戦は前目の好位から上がり33秒4の脚で後続を完封。武豊に「クラシックはこの馬で」と思わせた馬。抑えた2、3着馬はその後未勝利をレコード勝ちし、レースレベルも高かった。前に付けられて、速い上がりを使える脚質も有利だ。

対抗にはこちらも抽選をくぐり抜けた素質馬ブエナビスタ。ご存知アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラの半妹で、すでに今年最高とも言われる新馬戦で、今や牡馬のクラシック最有力候補リーチザクラウンに追いすがり、未勝利では楽に3馬身差の圧勝。上がり33秒台の脚もあり、調教も絶好だった。

同じく末脚自慢のダノンベルベールは早めの栗東滞在で、今日も好調だった後藤の手綱も不気味。
ジェルミナルは出世レースとなった黄菊賞で牡馬をねじ伏せた。
ファンタジーS組のイナズマアマリリスとワンカラット、今年も好調デムーロ操るルシュクル、地味ながらしぶといアディアフォーン、3戦3勝デグラーティア、2走前が好内容だったフキラウソングと、パドブレの逆襲まで警戒したい。


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第9回ジャパンカップダート 回顧

JCD


サラブレッドの驚異的な身体能力、競争能力に、素直に脱帽したい。そして、もちろん医学の進歩によるところもあるだろうが、2度に渡る屈腱炎による2年4か月という途方もなく長い期間を乗り越えて、カネヒキリを再び砂の舞台に戻し、王者の地位に復権させた陣営の努力に頭を垂れよう。

ヴァーミリアンが絶対王者として君臨していた前は、カネヒキリこそがその地位にいた。かつては「砂の怪物」とまで言われた馬。おそらく今回もかつてと同じ状態にまでは戻っていなかっただろうし、今後も脚下と相談しながらの現役生活となる。それでいて、この勝ちっぷり。「怪物」にとっては、100%に戻らなくても十分勝負していけることを証明してみせた。本当に脱帽するしかない。
10番枠からいつの間にかインにピッタリ張り付き、最短コースをエレガントに抜け出したルメールの相変わらずの好騎乗も見事。
拍手を持って、王者の帰還を迎えたい。

アメリカの馬が思ったほど飛ばさず、初めての右回りにも戸惑う。途中からサクセスブロッケンがハナに立つも、ペースはスロー。
こういった展開で早めから捲くっていったときのメイショウトウコンは本当に強い。脚が最後まで鈍らない。
ヴァーミリアンを捲くって、直線でも抜かせない。藤田伸二の思惑通りだったが、唯一の計算違いはカネヒキリが持つ想像以上の絶対能力だったのではないか。

ヴァーミリアンは1角でぶつけられ、ずるずると下がり、折り合いを重視した結果そのまま後方から。ペースは遅く、好位から抜け出し、しぶとく(あるいは圧倒的に)押し切る同馬にとって、すべてが向かなかった。岩田康誠は素晴らしいジョッキーだが、最後の直線での彼の追い方はヴァーミリアンのリズムに合っていないようにも見えた。プラス12kgの身体も少し太かった。
それで僅差の3着なのだから、負けてしまったことは大きいが、この条件と展開での力は出し切ったのではないか。

世代交代を期待されて人気となった3歳の2頭、サクセスブロッケンとカジノドライヴは掲示板にも乗れず、4着までを独占した6歳世代が力を誇示する格好となった。6歳世代もダートは粒ぞろいで、しかもダート馬は息が長い。
ただ、サクセスブロッケンはスローからの切れ味勝負には分が悪かったし、4角を絶好の手応えで回ってきたカジノドライヴも最後の底力、経験の無さが敗因だろう。まだ3歳。今後が期待できることは間違いない。


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第9回ジャパンカップダート 展望

ヴァーミリアン


今年から阪神の1800mに舞台を変えて開催されるジャパンカップダート。時期もジャパンカップから1週後となり、3歳馬と古馬との斤量差が2kgから1kgになる。
ダート主流のアメリカ競馬からの招聘に力を入れた格好だが、正直言って今の日本のダート界は層が厚い。今年も大物の参戦はなく、主力はあくまで日本馬。外国馬は伏兵扱いでいい。

ただ、ペースを考えたとき、ガンガン飛ばすであろうアメリカ馬の存在は大きい。日本の重い馬場次第だが、ティンカップチャリス始め外国馬にフリオーソなどが絡むと激流になる可能性が高い。
直線が長い阪神。差し追い込み馬にも警戒が必要だ。

ただ、どんな位置からでも競馬ができるヴァーミリアンには無関係。
国内では2年間負けなし。G1ばかりを7戦して7連勝中。ドバイのダートは合わないが、日本の砂なら敵はいない。
ドバイ帰りの前走JBCクラシックでも超小回りのコースで、3歳最強とされるサクセスブロッケンを寄せ付けずに、着差以上の余裕で快勝。
これまで初コースで結果を出してきてるので初の阪神コースもマイナスではないだろうし、武豊から岩田康誠への乗り変わりも大幅な減点にはならない(G1で1番人気の岩田というのが不安と言えば不安だが…)。
確かに6歳暮れ。力は落ちてきているだろうが、国内最強馬が好調子で挑むのだから、重箱の隅をつつくような疑心暗鬼の死角探しはやめよう。素直に力を信用する。

芝と比べて息の長い活躍が目立つダート界だから、古馬はほとんどヴァーミリアンに退けられてきたメンバーたち。相手にはダートでは近年最強レベルを誇る3歳馬。JBCクラシックでは王者の前に跳ね返されたものの、最後まで食い下がったサクセスブロッケンでいいだろうけれど、先行馬である彼にとって厄介なのが先にも書いたように外国馬の存在。激流に飲み込まれることはないとは思うが、絶対的対抗にするには不安もある。

同じく3歳馬のカジノドライヴはデビュー2戦目でアメリカのG2を勝つのだから、相当な力を持っていることは間違いないものの、例えばこの戦績で挑戦してきたアメリカ馬だと考えたとき、もちろん警戒はするものの何の不安もなしに買えるだろうか。抑えは必要だが、こちらも全幅の信頼は置きにくい。

前記したように古馬にもヴァーミリアンを負かし得るような存在は見つからないので、必然的にヴァーミリアンから3歳馬、外国馬含め相手は横一線という買い方になる。

ハイペースで最後に突っ込んできそうなサンライズバッカス、メイショウトウコン、ワイルドワンダー。阪神得意なワンダースピード。ダートでの調教が絶好のアドマイヤフジ。
外国馬からはマストトラック1頭だけ抑える。

順調ならばヴァーミリアンにも引けを取らないかつての王者カネヒキリは、復帰した前走武蔵野ステークスは直線包まれてまったく追えずに9着と敗退したが、最後はズルズルと下がるどころか追えば弾けそうな走りだった。2年4ヶ月の休養だから、1つ叩いただけでかつての力を出せるまでに良化するとは思えないが、ある程度良くなっているのは間違いない。となると、自力は上位。激走があっても驚かない。


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第28回ジャパンカップ 回顧

デムーロ雄たけび


どうしても逃げたい馬がいない。始まる前からスローペースは分かっていた。
ただ、トーセンキャプテンが出遅れ、外の方だったアサクサキングスは控えた。コスモバルクに、大外から捲って前に行く往年の脚力はない。押し出されるようにネヴァブションが先頭に立つも、スピードのある馬ではないし、元よりそういう脚質でもない。横山典弘が慎重にレースを引っ張る。
前半5ハロンが61秒8、半分の6ハロンがなんと1分14秒6。まるで条件戦かと思うようなスローペース。

勝ったスクリーンヒーローにとっては、初のG1挑戦だった。G1特有の激流にならず、結果的にこのスローペースは彼がこれまで経験してきたレースと同じようなペースで、だから彼はリラックスして走ることができた。
もちろん、鞍上ミルコ・デムーロの手綱捌きも素晴らしかったし、外から襲いかかるディープスカイに最後まで抜かせなかった直線での粘りも見事だった。
次走はもちろん、暮れのグランプリ。父が2連覇した舞台で、今度は堂々とG1馬としてどういったレースをしてくれるかが楽しみだ。

2着以降の上位には、人気馬が底力を示して顔を出す。
ただ、やはりこのペースでは数多くのG1を経験していればいるほど、力んで走ることになってしまう。
そんな中、結果的に位置取りが後ろ過ぎた感も否めないディープスカイが、ラストはさすがの脚を見せて(ただ1頭の33秒台)2着を確保。破壊力は示したが、勝ち馬のリズム良い走りからの余力には及ばなかった。
もちろん、まだ3歳。もっと強くなるだろうし、天皇賞、ジャパンカップでの連続好走は来年に繋がる。日本制圧、海外進出に不安はない。

ウオッカは好スタートから3番手。かかりそうになるギリギリのところで岩田が抑えるも、決して気持ち良く走っているようには見えなかった。4歳の暮れ。マイルから2000までが適距離として完成されてきたのかも知れない。また、激しいペースだった天皇賞のあとでのこのペースだったから、馬が戸惑ってしまったこともあるだろう。この距離ではスタートをソロッと出してもう少し後ろで脚を溜めた方がいいのかも知れないし、直線は外を狙った方が良かったように思う。岩田は安田記念、あるいは昨年アドマイヤムーンで勝ったジャパンカップと同じイメージで乗っていたが、最後の直線は追って左右によれていた。最後までリズム良く走れなかった分、直線弾けなかった。
それでも、最後は後続に飲み込まれそうになったところから盛り返しての3着は自力の証明。来年はドバイを始め海外を舞台に戦うそうだが、じっくりと腰を据えて、彼女に合った舞台で、彼女に合った走りで、強いウオッカを世界に示してもらいたい。

4着マツリダゴッホは、左回りに不安はなかったように見えた。ただ、長い直線で強気には追い出せなかったし、この馬にとってももっと速いペースが良かった。得意の中山での巻き返しは必至だろう。

5着に良い脚で追い込んだオウケンブルースリ。初の古馬相手、初の府中でよく走っている。

メイショウサムソン x 石橋守は6着に終わった。もう少し前につけたかったらしいが、若いときほど行き脚がつかなくなっているし、勝負根性を生かす格好にも持ち込めなかった。
体調を維持して、有馬記念でなんとか好走して有終を飾ってもらいたいし、その力はまだあると信じたい。


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