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第27回フェブラリーステークス 回顧




昨年のスプリント王ローレルゲレイロが作り出したペースは、前半3ハロン34秒8。昨年自分で35秒1で逃げたエスポワールシチーは2番手で楽にこれを追走。ローレルゲレイロは初ダートに加え距離にも不安があるので道中息を入れる。昨年のエスポワールシチーは何が何でも逃げ切りたかったので息も入れずに一気に走り切っての4着。今年はローレルゲレイロのペースに合わせて自身も脚を溜め、最後の直線で余裕を持って抜け出すと、追いすがるテスタマッタに2馬身半をつける完勝。時計は良馬場で1分34秒9。稍重だった昨年の自身の時計が1分34秒8だったし、何しろレースの中身が違う。大きく大きく成長し、もはや国内ダートでは敵無しであることを高らかに宣言する勝利だった。
ジョッキー、調教師はドバイに前向きだが、オーナーは慎重だという。だが、国内のあらゆる場所、船橋、盛岡、阪神、東京で砂のG1を穫った同馬、調教ではドバイのAWに近いとされるポリトラックでもすごい走りを見せているらしい。是非、世界の頂点に挑戦してもらいたい。

テスタマッタは内枠だったからインに張り付いて脚を溜めるのは作戦通り。直線で前に何度か詰まりながらも力強く伸びてきた。確かに王者には完敗だったけれど、これからの成長が見込める4歳。まだ今の所エスポワールシチーがいない舞台では、という条件はつくが。

ここ限定騎乗の内田博幸の腕は問題なかったように見える。馬自身もプラス体重とはいえ、迫力満点の馬体だった。3着は力の証でもある。ただ、それでいてエスポワールシチーに1秒ちぎられたのも事実。これでエスポワールシチーにはここ3戦、0秒7、0秒8、今回が1秒と差を広げられっぱなしだ。残念ながら力の差を認めないわけにはいかないだろう。

ダート初挑戦の馬たちの中ではローレルゲレイロが最先着の7着。それでも4着馬とは差のない競馬だったし、軽快な逃げ足を見る限り敗因はダートではなく距離にある。ドバイへの選出は極めて難しい状況となったが、これでむしろ高松宮記念連覇へ胸を張っていけるのではないか。
血統的に期待されたレッドスパーダは良い感じで先行しながら直線ズルズルと失速しての12着。距離が向くと思われたリーチザクラウンは中団で折り合うことは折り合えたが、直線も弾けず10着。
やはり初めてのダートで相手が相手だったこともあるが、期待を込めて出走させられた(この辺りがザレマやスーパーホーネットとは違う)だけに、馬の戸惑いを含めて今後の路線選びと軌道修正が難しくなったように思う。力はある馬だけに、2頭とも芝のマイル路線を盛り上げてくれないと困るのだが。

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第27回フェブラリーステークス 展望

昨年の秋シーズンは仕事の忙しさにかまけてまったく更新できずにいた。気付いてみれば今週末には今年初のG1。また出来る限り更新していきたい。

昨年のフェブラリーステークスの時計は1分34秒6という好時計で、制したのはサクセスブロッケン。逃げてこの時計を演出したエスポワールシチーは勝ち馬から0秒2差の4着。サクセスブロッケンも2着カジノドライヴも道中は2、3番手でこのハイペースを追走していたし、3着カネヒキリも終始4~5番手の位置。結局ハイペースにも関わらず先行した馬が上位を独占したのだから、このレースはハイレベルでしかも上位入線馬の能力は相当高いということになる。
そのサクセスブロッケンとエスポワールシチーが今年も参戦し、2強を形成する格好か。

エスポワールシチーはフェブラリーステークスで示した能力を改めて見せつけるようにその後4連勝、そのうちG1を3連勝してここに挑む。連覇を狙うのはサクセスブロッケンだが、もはや王者の風格漂うのはエスポワールシチーの方。
逃げなくてもレースができる。つまり、自分でレースを作れる強みがある。昨年はまだ完成途上で逃げたかったが、今年は行く馬があれば行かせればいいという余裕が心強い。乱ペースに惑わされることはない。相当堅い軸と見る。

エスポワールシチー2010FS調教


もう1頭のサクセスブロッケンも昨年秋に少し調子を乱したが、前走東京大賞典でヴァーミリアンを競り落とし復活の狼煙を上げた。ただ、馬は良くても騎手が病み上がり。しかも、今週はここ限定の騎乗だそうだ。内田博幸の執念は怖いが、競馬に満足に騎乗できるまでに完治したわけではない。最後の直線での追い比べが必要な舞台だけに、豪腕内田の腕が万全でないのはマイナスではないか。もちろん切るわけにはいかないが。

今年の特徴として多くの芝馬の初参戦がある。それも芝のレースでも上位の能力を示す馬たちの参戦だけに、初ダートだからと最初から無視してかかれないのが悩みの種。しかもほとんどが先行馬ときている。
東京ダート1600のスタート地点は芝。ダッシュを聞かせて芝馬がスタートを切る。ローレルゲレイロ、リーチザクラウンなどは自然に前に行く。レッドスパーダもこれを追う。もちろん、エスポワールシチーだってサクセスブロッケンだって位置取りは前の方だろう。芝馬の参戦によって考えるべきは芝馬の取捨だけではなく、それによって作られるペースだ。狙いは差せる馬。
面白いのはオーロマイスター。前走根岸ステークスでは差して届かずの3着だが、上がりの脚は勝ち馬と同じ。道中の位置が勝ち馬よりも後ろだったことを考えると、距離が伸びペースが速くなるこの舞台はむしろ勝ち馬よりも向く。

他にも狙うは差し馬。生きの良い4歳勢からテスタマッタ、グロリアスノア。ベテランからはワイルドワンダー、ダイショウジェット。

あとは芝馬の取捨。能力はG1級、ダート云々よりも距離が向くリーチザクラウン。メイショウボーラーと血統背景がダブるレッドスパーダ。気持ちよく逃げれば簡単にはバテないローレルゲレイロ。

ハイペースの実力勝負になったとき、それを底力で制する者が王者となる。ただ、得てしてそういうときはゴール前で何かが飛んでくる。
ハイレベルで、しかも見応えのあるレースを期待したい。

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