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砂を飛ぶ黒船

kurofune_top

今週は土曜日にジャパンカップダート、日曜日にジャパンカップが組まれている。華やかな国際G1の週末だ。
JCではたくさんの思い出がある。
トウカイテイオーの親子二代による制覇。エルコンドルパサーによる世界への飛翔の第一歩。凱旋門賞無念の失格からの復活、ディープインパクト…。
ただ、あとにも先にもこれ以上の衝撃はなかったと言えるのが、クロフネのジャパンカップダート。もう、6年も前のことになる。

JRAが2001年からダービーを外国産馬にも開放し、まさにその元年、来襲したのがクロフネだった。

前年のラジオたんぱ杯3歳Sでの、世代のハイライトとも言える3強唯一の対戦がクロフネの物語の序章だろう。
2001年、無敗で皐月賞を制するアグネスタキオン、ダービーとジャパンカップを勝利したジャングルポケット、そして、NHKマイルカップとジャパンカップダートを衝撃的な走りで勝つクロフネが、唯一対戦したのが2歳時(旧表記では3歳)のこのレースだった。
クロフネはここではアグネスタキオンに追いつけず、ジャングルポケットには差されている。
ただ、翌年のクラシックを思うとき、心躍らせずしてこのレースの3強対決を観ないわけにはいかなかった。

ダービーを開放されたとはいえ、まだ制限付き。2001年のクロフネの最初の目標はダービーに出走すること。
毎日杯を圧勝し、NHKマイルカップをおよそ届かないだろうとも見える位置取りから差し切り、クロフネはその名の通りダービーへ来襲した。5着と敗れはしたが、歴史的な参戦だった。

夏を越し、神戸新聞杯でよもやの3着に破れたクロフネは、目標としていた天皇賞・秋への出走が叶わなかった。ここにも外国産馬への出走制限があり、ゲートに入れるのは2頭のみ。メイショウドトウが当確で、直前に出走表明したアグネスデジタルに賞金面で及ばなかったのだ。(アグネスデジタルはこの時点ではまだ伏兵馬の域を出ず、突然の出走にクロフネファンのみならず世間から白い目で見られたが、結果的に天皇賞ではテイエムオペラオーを差し切っての勝利を飾ることになる)
この経緯が、ある意味では怪物クロフネを決定付けるきっかけとなる。

天皇賞に向けて調整していたクロフネはレースに出られる状態に仕上がっていたわけであり、陣営は天皇賞前日の武蔵野ステークスに出走を決める。
土曜日のダートのG3。どちらかと言えば地味な舞台で、最後の直線で湧き上がったどよめきにも似た歓声。ゴール後の割れんばかりの拍手。こんな土曜日のレースが他にあるだろうか。
クロフネは初ダートにも関わらず、後続に9馬身の着差をつけて悠々とゴールしていた。
叩き出したタイムは1分33秒3。上がり3ハロンは35秒6。
まさに、驚くべきダートでのポテンシャル。
kurofune_musashino


長く競馬を観てきていても身体が震えるほどの衝撃を味わうといことはなかなかないものだが、クロフネには2度も体験させられることになる。
その第一弾がこの武蔵野ステークスであり、この次のレースであり結果的に引退レースとなったジャパンカップダートだ。
圧倒的1番人気に押されたクロフネは、直線またも一人旅。2着との差は7馬身、タイムは世界レコードとなる2分5秒9、完全に流していた上がり3ハロンの脚は35秒8。
kurofune_JCD


当然のように広がる世界への夢。ドバイやブリーダーズカップを圧勝するクロフネの姿は、残念ながら夢のままに終わってしまった。
ジャパンカップダートから1ヵ月後に、屈腱炎で引退。

ただ、たった2戦のダートの走りで与えてくれた衝撃は今も身体が覚えているし、見させてくれた夢は果てしなく大きかった。
僕の中では、たぶん、ディープインパクトよりも…。

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コメント

黒船
ほんと、この馬のダートでの走りにはぞくぞくしました。
JCDはもちろんだけど、武蔵野Sが圧巻だったね。次元の違う走りってのはまさにこういうんだろうなって思いました。今でも武蔵野Sといえばクロフネを思い出すし、ダートならクロフネ産駒はおさえておかなきゃと思う。実際、そのおかげで先週京都最終はおいしい3連複をいただきました♪
  • |2007-11-21|
  • ryuu #xKxFEW9U
  • URL
  • 編集 ]
>ryuu
そうだね。武蔵野ステークスには度肝を抜かれました。
彼の世界での走りを是非見てみたかった…。
彼の産駒を見るとき、どうしてもあの大きな完歩でダイナミックに走る姿を追い求めちゃう。いつか、本当の後継産駒が出てきて、夢の続きを見せてもらいたいな。。。
  • |2007-11-21|
  • tell #-
  • URL
  • 編集 ]

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