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第139回天皇賞 回顧

tennoushouspring2009



前走の日経賞2着が初めての長距離戦、この天皇賞が長距離2戦目となるマイネルキッツが見事な巻き返し、完璧なレース振りで初重賞をG1で飾った。
決してハイペースではないが道中13秒台が2度あるだけ、ラスト3ハロンも35秒1という淀みない流れが止まらないレースで、中団の内でじっと身を潜め、満を持して追い出した直線で抜け出してみせた。
もちろん馬に長距離適性が十分備わっていたことも大きいが、松岡騎手のペース判断は見事。長距離は騎手の腕にかかる比重が大きくなるとも言われるが、この勝利に限ってはジョッキーの技術が大きかった。

道中勝ち馬と同じような位置取りから2着まで詰め寄ったアルナスラインも見事なレースだったが、前走は負かしている相手だけに今回は追い出すタイミングが一歩遅れたことが全て。力差はほとんどないだろう。

3着ドリームジャーニーは池添騎手が懸命に、折り合いだけに専念してのレース。
結果的に距離はなんとかこなせるといった程度で、やはり長距離では本来の切れ味が鈍るのは仕方がない。
ただ、久し振りのこの距離で3着まで押し上げるのだから、確かな自力強化は感じる。

1番人気アサクサキングスはこの淀みない展開で、人気馬故の勝ちに行く競馬。結果論としてスパートが早かったのだということになるが、あそこまで(9着)沈むということは前走不良馬場での激走の反動が少なからずあったのかも知れない。
それは同じ阪神大賞典組のヒカルカザブエとスクリーンヒーローがそれぞれ7着と14着に大敗したことからも窺い知れる。




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第69回皐月賞 回顧

satsukishou2009


確たる逃げ馬がいない。3強のうち2頭は前に行く脚質。ただ、中山の馬場は前が残る。
様々な心理が各ジョッキーたちの胸に去来したはずのスタート前、そして、スタート直後。
やはり、前に行ける馬たちの鞍上の思いは同じだったか。ゴールデンチケットの川田が押してハナを主張し、ミッキーぺトラ、アーリーロブスト、アントニオバローズなどが続く。激流が作り出され、前半5ハロンは59秒1。
もちろん走っているのは3歳春の若駒たち。こんなペースで先行して残れるのはダイワスカーレット級でなければならないが、この時点でそこまでの馬はいない。

3強の1角リーチザクラウンはこの速い流れでも折り合えず、かかりながらの先行だっただけに直線失速は仕方がない。馬の能力うんぬんではなく、逃げなければ折り合えないという気性の問題が大きい。
ダービーではここまで速い流れにはならないだろうから、果たして自分のペースで逃げてどこまでか。気性とスタミナのバランスが難しい。

1番人気ロジユニヴァースは、飛ばす前を見ながらの6~7番手。絶好のポジションにも思えたが、4コーナー曲がって早々に手応えがない。失速したリーチザクラウンすら捉えられなかった。
この馬の場合、敗因を探すのは難しい。能力がなければ重賞3勝を含む4戦無敗でこの舞台まで登り詰められないだろう。
考えられるのは、マイナス10キロの馬体が示す調整ミス。ただその場合、調教は絶好だっただけに、その後レース当日までの3~4日間という短い期間での体調低下ということになる。
他にも多頭数の内で揉まれたことがないという経験不足なども考えられるが、この馬の場合もこの後のダービーを展望すると、正直厳しくなったと考えざるを得ないだろう。

そんな2頭を尻目に、圧勝したのがアンライバルド。
道中は中団やや後ろ。そこから4コーナー大外を捲くって、ズルズルと下がる先行勢をねじ伏せるように先頭に躍り出たかと思うと、あっという間に3~4馬身抜け出してみせた。
その脚色、瞬発力とその後の持続力は鬼気迫るものがあり、他馬が止まって見えるとはまさにこのこと。圧巻の迫力だった。
ハイペースの助けもあって折り合えたという見方もあるが、デビュー以来数戦の行きたがる気性が嘘のように鞍上の指示に従える。ゴーサインに瞬時に反応できる。
ダービーも最有力だろう。

2着に道中最後方のトライアンフマーチ。ハイペースに乗じた差し、気楽に乗れる立場だったことも大きいが、戦前から囁かれていた潜在能力を示してみせた。まだ少し太く見える幼い馬体から考えても、もう一段階成長すればダービーでも。

3着セイウンワンダーは2歳王者の意地を示した格好。折り合えば距離は持つ。ただ、勝ち馬と同じような位置から一瞬で置き去りにされただけに、総合能力でアンライバルドに太刀打ちするのは厳しいか。

それにしてもここまで見事なほど前残りだった馬場で、先行勢総崩れだった皐月賞。
乗っている騎手たちも、馬場の傾向は分かっている。だからこそ作り出されたこの激流。騎手心理まで読み説かないと、馬券攻略は厳しいということをまざまざと見せつけられたレースだった。




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第69回桜花賞 回顧

ブエナビスタ桜花賞


単勝1.2倍。圧倒的支持を受けていたブエナビスタだけに、4角で前を行くレッドディザイアとジェルミナルに挟まれかけ、一旦下げてから再度大外に持ち出したときは、恐らく多くの人が差し切れないと悲鳴を上げたはずだ。
だが、そこからの脚はまさに「飛んでいる」ようだった。上がり33秒3はもちろん出走馬最速。ゴール手前で完全に抜け出して夢を見たはずのレッドディザイアを瞬時に捉え、突き放してからは余裕があったようにも見えた。
完勝。
今回の安藤勝己の騎乗はお世辞にも巧く乗ったとは言えないもの。安全に後ろから大外に持ち出すだけの仕事だった。だから、この勝利は完全に馬の力によるものだが、逆に言えばその力を知っていてそれを引き出しさえすれば勝てるという安藤勝己の騎乗だったのかも知れない。

負けたとは言え2戦のキャリアで2着に食い込んだレッドディザイアも見事なレース。その力は充分に誇示することができた。
ブエナビスタを抑え込んで自身が先に抜け出す。四位の思惑通りだったのだろうが、ブエナビスタの力が彼の想像以上だったということになるのだろう。
ただ、この初対戦を受けて、さぁオークスでどういう戦いを挑むのか。
ごまかしの利かない府中の2400に、まだ夢は繋がった。

3着にジェルミナル。
この馬も鞍上福永が外差しの利く馬場を上手く利して、上がりも33秒8で来ているのだから、2着馬との1馬身半差は残念ながら力の差に思える。しかも、上位2頭が距離が延びて良さそうなのに対し、この馬はマイル前後が適距離の印象もある。

今週の馬場は外が抜群に伸び、内を突く馬には厳しい状態だった。
だから、ダノンベルベールやツーデイズノーチスはそもそも枠順の時点での不運が大きかった可能性が高いし、ヴィーヴァヴォドカやサクラミモザと言った先行馬にとっても厳しい展開が余儀なくされた。
ブエナビスタ、レッドディザイアが抜け出した感がある牝馬クラシック戦線だが、ディアジーナを始めとする別路線組も踏まえて、他馬の巻き返しにも期待したい。




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第39回高松宮記念 回顧

祝!ゲレイロ


スタートから馬なりで先行して逃げの体勢に入ったのではない。勝ち時計も1分8秒フラットと、スプリントのG1としては決して速いものではない。
ただ、そこにこそ勝ち馬ローレルゲレイロの今後が見えないだろうか。

スピード任せの先行から速い時計での勝ちならば、それは典型的なスプリンターのもので、だから、今後ローレルゲレイロがマイルまでを展望するとき、およそスプリンターっぽくはないこの内容は大きな拠り所になる。

スタート直後、7枠からの発走となったローレルゲレイロの鞍上藤田伸二は、押して押してハナを主張する。そのこだわりは相当強かったらしく、大外からスピードに任せて先行しようとしたジョイフルハートをチラリと威嚇したほど。
幸い、藤田伸二は数少ない所謂「威嚇逃げ」が打てるジョッキー。ハナに立てばあとは落ち着かせて、最後の脚を溜める術も心得ていた。
ローレルゲレイロ自身も、これまではマイルでも好勝負してきた馬。スプリントG1にしては楽なペースで行かせてもらえれば、他馬よりも豊富なスタミナと最後まで一生懸命に走る気性で乗り越えた。
父キングヘイローに続く、見事な親子制覇。ダンシングブレーヴの血が繋がる。

道中好位から馬なりで上がっていき、最後の直線では一度は勝ち馬の前に出た昨年のスプリント女王スリープレスナイトもやはり見事なレース振り。
昨年末からの不幸な怪我や蕁麻疹を乗り越えてここまで仕上げた陣営も素晴らしいし、馬自身もスプリント能力の高さを証明した。

3着以下は大接戦。
ハナ差の3着をものにしたソルジャーズソングと4着トウショウカレッジはお互いにスムーズに進出できなかった場面はあったものの、差し馬勢でここまで押し上げたのはこの2頭のみなのだから、実力は相応に評価して良いだろう。
特にサンデーサイレンス直仔であるソルジャーズソングには、未だ流れるその血の威光を感じた。

今年は例年よりも内側が荒れていなかったので、各馬はなるべくインに殺到する。
だから、差し追い込み勢は内に入る隙もなく、結果的に外を回すことになり、それでは届かないという展開。
だから、ファリダットやアーバンストリートには厳しいレースとなった。

ただ、ファリダットはいつもこのような展開に泣いているように思える。
折り合いに難しい面もあるのだろうが、逆にもう少し長い距離で伸び伸び走らせてみるのはどうか。スプリント戦でも結局後ろから行くしかないのだから、もう少し直線の長い広いコースで最後の脚を生かす手もある。



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第26回フェブラリーステークス 回顧

フェブラリー2009


走破時計がレースの質を決めるわけではないが、レコード決着となったフェブラリーステークスは、その内容においてさすがに層の厚いダート界を象徴する素晴らしいレースとなった。

快速エスポワールシチーが予想通りハナを切り、有力各馬も前目の位置取り。結果的にどの馬も不利を受けることなく、この府中のマイルという舞台での現時点での能力は出し切ったのではないか。

エスポワールシチーの鞍上は佐藤哲三だから、もちろん強気の逃げ。ペースを緩めることなく、直線入り口で加速し、後続を突き放す。
そこからが見応えのある攻防。

道中2番手を進んでいたカジノドライヴの安藤勝己は、直線を向いても手綱はしっかり持ったまま。おそらくエスポワールシチーは捕まえられる手応えだったのだろう。だから、敵をカネヒキリ1頭に絞った。
そのカネヒキリのルメールは安藤勝己の手応えを見て、インをすくって並びかける。それを待っていたかのように追い出す安藤。もちろんカネヒキリは砂の王者だから、簡単には競り落とせない。それでもなんとか凌げると感じたところへ、今度は外から襲いかかってくるサクセスブロッケン。
内と外、両側から勝負を挑まれたことが結果的にはカジノドライヴの敗因となるのだろうが、内容は素晴らしいもの。胸を張ってドバイへ行ってもらいたい。

勝ったサクセスブロッケンは、古馬との戦いのステージに移ってからは7歳2強の壁をどうしても破れなかったが、この舞台で突きぬけた。
もともと素質はハイレベルの世代でも1、2を争う一級品。
コーナー2つの府中のマイルは、もちろん底力も必要だがスピード能力に秀でた馬に有利な舞台でもある。サクセスブロッケンやカジノドライヴ、逃げて4着に粘り通したエスポワールシチーといった4歳勢にとっては、年齢的にどうしてもスピードは落ちる7歳の2強よりは有利な舞台だったとも言える。

だから、接戦の3着に持ち込んだカネヒキリはもちろん、6着とはいえ自身最高の時計1分35秒1で乗り切ったヴァーミリアンにとっても、まだまだ全ての面で世代交代を許したとは思えない。
例えば、大井の2000、阪神の1800といったレースの巧さが試される舞台では、まだ互角以上に戦えるのではないか。
そういう意味では、この7歳2強は本当に素晴らしい。

5歳の意地を見せヴァーミリアンに先着しての掲示板を確保したフェラーリピサや、ここには参戦しなかった組(メイショウトウコンやワンダースピードなど)、これからの飛躍が期待されるウォータクティクスなどを含め、これからもまだまだダート戦線は熱く続いていく。
そんな予感に胸躍る、素晴らしいフェブラリーステークスだった。



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