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第50回宝塚記念 回顧

第50回宝塚記念



春競馬の締めくくり、阪神競馬場で行われる数少ないビッグレースである夏のグランプリは、梅雨にも関わらず今年は絶好の天気の下で行われた。
コスモバルク1頭が飛ばしはしたが、そこから離れた2番手以降の集団は極めて平均の淡々とした流れ。馬場も良く、ほとんどの馬が自身の力は出し切れたのではないか。

中団後方、有力なライバルであるディープスカイのすぐ後ろ、その前を走るサクラメガワンダーまでを射程に入れた絶好の位置でドリームジャーニーはピタリと折り合う。
天候、馬場、折り合い、位置取り。ドリームジャーニーにとって数えられた全ての不安要素がこの時点でクリアされたとなれば、あとは得意の阪神内回りコースで自慢の回転の速い末脚を繰り広げるだけだった。
ドリームジャーニーは昨年秋からほとんど休みなく使われていたし、今年に入ってからもすでにここが5戦目。ライバルに比べてローテーションは厳しかったはずだが、そんなことは全く感じさせないはち切れんばかりの小さく引き締まった馬体に仕上げた陣営と、冷静に、最大限に馬の力を引き出した鞍上の好騎乗も光った。
秋には比較的良績のない東京コースでのG1が続くが、5歳にしてこの充実振りならばと期待を抱かせる内容だった。

サクラメガワンダーは好位を自分で取りに行って、さらにライバル馬よりも一歩早めの仕掛け。自分の力は出し切った。ディープスカイは目論見通り抑え込んだが、ドリームジャーニーの切れには屈してしまった。
この馬にとってもここはベストの舞台かと思われたが、阪神コースはベストでも距離は1ハロン長かったか。
それでも馬は充実している。G1での連対もここが初めて。6歳という年齢を考えると秋にさらなる飛躍、と簡単には考えられないが、少なくともまだ落ち目ではない。

圧倒的1番人気に支持されたディープスカイは、4コーナー手前から早くも手が動き出し、前のサクラメガワンダーは捕まえられず後ろのドリームジャーニーには差されるという最悪の結果。
それでも3着、という捉え方もできるが、ここを勝って秋には凱旋門賞へとまで展望されていた馬だけに…。
昨年の秋の天皇賞以来、世代入り乱れるレースが始まってからは勝利していない。G1でも、G2ですら。
ウオッカやダイワスカーレット相手にも引けを取らない勝負ができるが、その他の馬が相手でも他馬と同じような走りしかできない。これでは相手なりに走る好走馬と思われても仕方がない。能力よりも、闘争心の問題のような気もする。
秋の凱旋門賞はなくなっただろう。まだ4歳。地道に総合力をつけて、まずは国内制圧へ向けて仕切り直しとなった。




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第50回宝塚記念 展望

ドリームジャーニー調教


今年のG1戦線もこのグランプリが上半期の最終戦。すでに新馬戦は始まっており、宝塚記念が終わればいよいよ本格的に夏競馬が始まる。
梅雨の天候が安定しない時期、また夏の暑さもすでに始まっていることもあり、有力馬勢揃いとはなかなかいかないグランプリだが、今年は昨年のJC馬、春の天皇賞馬、そして昨年のダービー馬などそれなりの面子が集まった。ウオッカの回避は(個人的には賛成だが)盛り上がりを欠く要因とはなったが。

そのウオッカの回避で断然の人気が予想されるのがディープスカイ。確かに昨年の変則2冠馬だし、レースでの安定感は群を抜いている。だが、良い勝負をしているとはいえ、昨年の秋の天皇賞から勝ち切れていないのもまた事実。人気の差ほど抜きん出た存在ではないのではないか。

これまでG1に限らず本命に期待したことはないドリームジャーニーだが、今回こそ、この舞台こそが最適。
阪神は得意のコースだし、実際斤量差があったとはいえ大阪杯ではディープスカイを破った。距離不向きの天皇賞で3着激走が好調の証。
天気だけが心配だったが、雨もそれほど強くは降らない予報。阪神の内回り2200m。ピッチ走法での強力な末脚が最も生きる舞台だ。

ディープスカイはもちろん対抗より下には落とせないが、もう1頭厚く期待したいのがサクラメガワンダー。
G1ではあと一歩届かずの印象だが、昨年のこのグランプリ4着から掲示板を外したのがレコード決着となった秋の天皇賞(それもウオッカから0.6差)だけという安定感。昨年4着だった金鯱賞を快勝しての参戦は、昨年以上の状態のはず。福永祐一も虎視眈々だろう。

日経賞勝ち、天皇賞2着とここにきて期待通りの走りが出来るようになってきたアルナスライン。昨年3着のインティライミ。前で粘れるアドマイヤフジ。人気薄ゆえインコースで死んだ振り、最後の出し抜けが怖いスマートギアまで。





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Gift from Tachyon

フジキセキ、タヤスツヨシ、ジェニュインといった初年度産駒の衝撃から、サンデーサイレンスの血は毎年のように、当たり前のように、日本競馬界を席巻していた。
初年度でタヤスツヨシが早くもダービーを制した後も、スペシャルウィーク、アドマイヤベガがダービー馬となり、アグネスフライトは河内洋を悲願のダービージョッキーに導いた。
それでも僕たちはフジキセキの衝撃が忘れられず、彼こそがサンデーサイレンスの最高傑作だと信じ切っていた。

アグネスフライトがダービーを制した頃、牧場で早くも評判になっていたのが彼の全弟、のちのアグネスタキオンだった。
兄よりも雄大な馬格からは大物の雰囲気が早くも漂い、兄以上の逸材ではないかと言われていたそうだ。

そしてその年末、2000年12月5日の阪神芝2000mの新馬戦で彼はデビュー。ここにはその素質を買われている馬の多くが集うので、ボーンキングやリブロードキャストに続く、アグネスタキオンは3番人気だったものの、レースではライバルを圧倒した。
道中中団よりも少し後ろから3コーナーで前へと進出、4コーナーでは早くも先頭に並びかけ、最後の直線では後続を3馬身半突き放した。残した上がり3ハロンは33秒8。
鞍上のダービージョッキー河内洋が、この時点でダービー馬である兄よりも上だと確信したほどの内容だった。

陣営は、当然のように暮れのラジオたんぱ杯3歳ステークスへと駒を進める。
のちに、伝説となるG3だ。

アグネスタキオンは2番人気。1番人気は新馬、エリカ賞と連勝してきたクロフネ。3番人気に好メンバーの新馬戦を勝ち、札幌3歳ステークスを制してきたジャングルポケット。

アグネスタキオンは新馬を勝ったばかりだった。でも、そんなことは関係なかった。
3、4番手を進むライバル2頭を見ながら、河内アグネスタキオンは進む。そして、4コーナー手前から強気のスパートを仕掛け、そのまま最速上がり34秒1で押し切ってしまう。
アグネスタキオンについていこうとしたクロフネは離されるばかりだし、仕掛けを送らせたジャングルポケットでさえ追いすがれなかった。何しろ、先に仕掛けたタキオンの方が上がりの脚が速いのだから、どうしようもない。

タキオン1


戦前3つ巴だと言われていたレースを、圧勝で飾る。しかも、(この時点ではもちろん分かっていなかったが)相手はのちにNHKマイルカップとジャパンカップダートを勝つクロフネと、ダービーとジャパンカップを勝つジャングルポケットだ。

僕たちは唸った。

その後休養を挟み当たり前のように弥生賞を勝って、無敗で皐月賞を制したその姿を見て、僕たちはフジキセキの衝撃を思い出さずにはいられなかった。

タキオン2


サンデーサイレンスは毎年のように強い子を送り出しながら、未だ3冠を制した馬はいなかった。
フジキセキは無敗で弥生賞を制したものの、無念のリタイヤで皐月賞にすら駒を進められなかった。
でも、タキオンなら。彼こそが、フジキセキに代わり、このまま無敗で3冠を制する馬なのではないか。
SS産駒の強さに慣れ始めていた僕たちにとって、かのフジキセキと比肩し得る初めての存在。アグネスタキオンはそれほどの希望を与えてくれる馬だったのだ。

ただ、彼もまた、ダービーの舞台には立てなかった。その足跡は、悲劇的要素も含めてフジキセキと酷似していた。
左前浅屈腱炎での、早すぎる引退。

彼がターフを去ったその春、NHKマイルカップをクロフネが勝った。ダービーはジャングルポケットが勝った。
ダービーをジャングルポケットが制した際、テレビ解説者は「ジャングルポケットの2馬身先に、アグネスタキオンが走っている姿が見えた」と言った。
秋になり、弥生賞で4着に下したマンハッタンカフェが菊花賞と有馬記念を勝ち、クロフネがジャパンカップダートを圧勝、ジャパンカップはジャングルポケットが制した。
強い世代だった。そして、これら同期のG1馬を相手にしなかったアグネスタキオンこそが、その世代の頂点にいるべきだった。
ライバル馬がG1を勝つ度に、僕の中ではただアグネスタキオンの強さが浮き彫りにされていくだけだった。


アグネスタキオンは、種牡馬になってからもそのポテンシャルを発揮した。
初年度でNHKマイルカップを勝つロジックを送り出し、まだ父サンデーサイレンスは健在だったが、直仔の後継種牡馬の地位は着々と固められつつあった。
コンスタントに活躍馬を出すのはSS系でもフジキセキとアグネスタキオンくらいだったし、その事実もやはりこの2頭こそがサンデーサイレンス産駒でも上位の能力を秘めていたことを示している。

タキオン3


アグネスタキオンは2年目でダイワスカーレットを出し、ディープスカイでダービー馬の父にもなった。
サンデーサイレンス亡き後の、リーディングサイヤーにも輝いた。
そう、これからだったのだ。
ディープインパクトやハーツクライといった後輩のサンデーサイレンス産駒たちと同じ舞台に立ち、SSの血を日本に、世界に広めていかなければならなかった。

だから、11歳という若さでの訃報には、ただ戸惑うばかりだ。呆然とするしかない。

あの、ラジオたんぱ杯の衝撃が、身体中に蘇る。クロフネとジャングルポケットを楽々と突き放したあのレースが、昨日のことのように生々しく、僕の身体と心を揺さぶる。

ダイワスカーレットの恐ろしいまでの強さが、僕の身体には深く沁み込んでいる。

現役中も、父となってからも、アグネスタキオンは僕たちに素晴らしい贈り物を与え続けてくれた。
自身の走りで、引退後のライバルたちの走りで、そして、子供たちの走りで。

今はただそれに感謝して、冥福を祈って、静かに合掌しよう。




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第59回安田記念 回顧

yasudakinen2009


ときには後続に7馬身をつけて圧勝したり、またハナ差2センチの死闘を制したりする。そうかと思えば負けるときはコロリと負ける。勝っても負けても華やかで派手なところが、おそらくウオッカの魅力なのだろう。
今回の安田記念も最後の直線で前が壁になり、武豊は2度3度と行き場をなくした。前には馬群を突きぬけたディープスカイがいる。
これは、負けた。
と思った瞬間、馬群を割って1頭だけ別次元の脚でディープスカイを捕え、最後は手綱を控えるまでの余裕を持っての勝利。

ウオッカが勝った瞬間、岡部幸雄がシンボリルドルフでダービーを勝ったときの言葉を思い出した。
スパートをかけようと手綱をしごく岡部に反応せず、その後自分でスパートを開始し、きっちりと勝ったというあの2冠目だ。
「しっかり捕まっていろ。」
と言われたと岡部は言う。競馬を教えてもらった、と。

先日のオークスでのブエナビスタもそうだが、ウオッカも競争とは何か、ゴール板はどこか。そんなことを把握している、そういう域に達する名馬なのかも知れない。

これでG1を6勝目は牝馬としては単独トップ。獲得賞金10億円超も牝馬では初。記録づくめの大勝利を、この勝ち方で決めるのだから、やっぱりスターホースなのだ。
それにしても、2歳女王が5歳となったここまで息の長い活躍を続けること、それ自体が驚異的だ。むしろ今が一番充実しているような感じさえ受ける。
陣営は宝塚記念への参戦へも含みを残し、今年いっぱいでの引退撤回まで翻すかのような口調。
ここまでの牝馬だ。それも無理はない。
もちろん牝馬だけに、現役引退後も大切な仕事が待っている。健康で、より多くの子孫にウオッカの血を残さなければならない。ただ、ここまでの馬はそうそう現れるものでもない。血を残す前に、もう1段階上にまで達してもらいたい気持ちも残る。
とにかく、陣営は細心の注意を払って今後のことは慎重に決めてもらいたい。それこそ岡部幸雄が言う、「馬優先主義」で。

ウオッカは不利があり、対するディープスカイは理想通りの競馬運び。これで負けたのだから、今回に限っては完敗を認めざるを得ない。
ただ、久し振りのマイルの距離で、身体も宝塚記念を睨んで幾分太めの作り。それでいて2着に来るのだから、やっぱり強い。
もし、グランプリにウオッカが出てきたら、そこでの雪辱を期したい。

3着には道中最後方のファリダット。
前が流れてくれた展開も味方したことは事実だが、やはりその末脚は目を瞠るものがある。
もう少し器用さが出てくれば(せめてあと2~3馬身前で折り合えれば)、G1クラスでも充分に戦える能力はある。

カンパニーはまたしても悲願のG1制覇ならずの4着。横山典の冷静なペース判断から末脚を伸ばすも、届かず。
能力は確かなのに、G1で突き抜けるには何かが足りないのだろう。もう8歳。頑張っているが、残されたチャンスは少ない。




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第59回安田記念 展望

ゲレイロ


週の後半から降り続く雨も土曜日の午後からは止み、日曜日当日は晴天予報。パンパンの良にまでの回復は見込めないだろうが、少し湿り気を帯びた程度の良で行われるであろう安田記念。
コンゴウリキシオーが逃げてサイトウィナーが2番手か。ローレルゲレイロは大外枠に入ったこともあり、この2頭を見ながらの3~4番手。
おそらくペースはハイでもスローでもないミドルペース。ローレルゲレイロにとってはうってつけのペースになる。
今年の高松宮記念を勝ったとはいえ、生粋のスプリンターではない。マイルにも実績のあるローレルゲレイロは、むしろマイルのゆったりとしたペースの方が最後の直線で2枚腰が生きるのではないか。
マイペースで進んだときの粘り腰はしぶとい。ウオッカが襲いかかってくるだろうが、少し早めに突き放せれば、簡単には譲らない。
本命には、ローレルゲレイロ。

対抗はもちろんウオッカ。
前走ヴィクトリアマイルは強い内容。馬場もそれほど悪くはなりそうにない。好位追走から、ギアチェンジの速さは天下一品だ。

ディープスカイはもちろん強い。
ただ、前走で2000mを使ったことがどう出るか。マイル戦はNHKマイルカップ以来。自然と位置取りは後ろの方になるだろう。
果たして直線の鋭い脚だけで前を捉えきれるかどうか。

悲願のG1に全力のスーパーホーネット。横山典の作戦が怖いカンパニー。内枠人気薄の岩田、スマイルジャック。渋った馬場で持ち味が生きるアブソリュート、トウショウカレッジ。本格化なったならばスズカコーズウェイ。
香港勢からは近走冴えないアルマダよりも、勢いのあるサイトウィナーを押さえる。




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