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第76回日本ダービー 回顧

ダービー2009



晴れるまではいかないまでも回復に向かう天気予報をあざ笑うように、午後から土砂降りの大雨。結果、記憶にないほどの泥んこ不良馬場で行われたダービー。
ここまでの馬場になると馬自身の力うんぬんよりも、この馬場をこなせるかどうかの方が大きい。さらに、泥を被って後方に待機し、直線にかける切れ者にはかわいそうな馬場ともなった。

そんな馬場状態の中、大きく後方を引き離して逃げたNHKマイルカップ馬は結果的にハイペース。離れた2番手を進むリーチザクラウンが実質的にはこの馬場に適したペースでレースを引っ張ったことになる。
そんなリーチザクラウンを見るように、2~3馬身後方で、インにぴったりと張り付いてレースを進めたのがロジユニヴァースだった。それはまるで暮れのラジオNIKKEI杯のようなレース振り。
直線も早々に下がってきたジョーパプチーノを捌いて先頭に立とうとするリーチザクラウンの、さらに内のスペースをこじ開けるように抜け出し、そのまま力強いストライドで2着に粘るリーチザクラウンに4馬身の差をつけた。
スタートはそろっと出てすぐにはインに切れ込まずに馬を落ち着かせ、ジョーカプチーノが譲らないと見るやすんなりと番手でリーチザクラウンを折り合わせた武豊の騎乗は、現時点の馬の状態を最大限に発揮する見事なレース振りだった。実際、ロジユニヴァース以外には抜かれていないのだから、この馬も皐月賞大敗の汚名を晴らす素晴らしい2着。
ただ、そのリーチを目標にレースを進め、ここしかないという馬1頭分の隙間を縫って出たロジユニヴァース横山典の騎乗は、武豊を上回る冷静さと大胆さだった。ロジユニヴァース自身も、スピード決着よりもタフなスタミナ勝負の方が向いているのだろう。

このダービー1、2着馬を短期間で立ち直らさせた陣営は見事だったし、何よりも、横山典弘がついにダービージョッキーになった。
長年、東の競馬界を引っ張り、ベテランとなってさらに円熟の手綱裁きを見せ、勝てば馬のお陰、負ければ自分を責める男なだけに、ファンも多く、そのファンからの支持も高い。
そんな彼が、ダービージョッキーの称号を手に入れた。
力いっぱいの拍手で、新しいダービー馬とダービージョッキーを讃えたい。

皐月賞上位馬はそろって惨敗だったが、この馬場だけにかわいそうな部分もある。
他路線組も大負けはしていないのだから、この結果が全てではなくまだまだクラシック路線で可能性は残した。

春のクラシック戦線は終わったが、秋に向けてまだまだ予断は許さない。




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第76回日本ダービー 展望

トライアンフマーチ調教


海外出張のため予想ができなかったヴィクトリアマイルとオークス。そして、久しぶりに接するG1がダービーとくれば、否が応でも力が入る。

皐月賞前の評価から一変、世間は皐月賞馬アンライバルドで1強ムード。
確かに皐月賞は強い勝ち方だった。走破時計も優秀だし、何よりもあっという間に先団を飲み込み、次の瞬間には突き放していた勝ち方も見事。牝馬に続いて牡馬も2冠濃厚かとも思える。
ただ、あの反応の良さと切れに切れる脚が、逆に府中のチャンピオンディスタンスでは逆に若干の不安を抱かせるのも事実。
随分と解消されてきたとはいえ、元来かかり癖のある馬。貯めて貯めて爆発させる、その仕掛けどころが、この長い直線では難しいのではないか。
皐月賞馬に敬意は評しつつ、対抗評価に留める。

本命には皐月賞2着馬、トライアンフマーチに期待したい。
その皐月賞は最後方から最速の上がりでアンライバルドに0秒2差まで追いすがった。展開が向いたとの見方もあるが、後半7ハロン1分21秒7はとにかく速い。追い始めてバテない末脚はむしろ中山よりも府中向きにも思えるし、角居厩舎でウオッカとの意欲的な調教を経て、この最高峰の舞台で素質は開花する。
問題は鞍上、武幸四郎。腹を括って、馬の力を最大限に発揮する一世一代の騎乗を見たいぞ!

アンライバルドに若干の不安を覚えるだけに、他にも手広く。
中でも注目は青葉賞を根性の差し返しで制したアプレザンブレーヴ。府中2戦2勝の実績は魅力だし、雨が降り続いた少し湿り気味の馬場もこの馬には有利。
何よりもこの馬の力を証明しているのが、皐月賞3着馬を袖にしての内田博幸の選択。これほどまでの騎手、何かを感じているとしか思えない。

前が残る今開催の府中で、やはり注意したいのがリーチザクラウン。
この馬の場合、力は確かなのだ。問題は折り合いのみ。気持ち良いスピードでスイスイと進むことができれば、馬場を味方に簡単には止まらない。

同じく巻き返しに注意したいロジユニヴァース、府中に変わって警戒したいナカヤマフェスタ、好調福永が御するセイウンワンダー、NHKマイルカップ馬ジョーカプチーノ。
中でも最も警戒したいのが、フジキセキの背中を知り、ジャングルポケットでダービージョッキーとなった角田が絶賛するアントニオバローズ。馬っぷりからは大物感を感じさせるし、府中の直線でこそその荒削りな末脚は爆発しそうだ。

さぁ、今年もダービーがやってきた。
ゲートインして、無事にスタートを切ったその瞬間、この舞台にまで駒を進め、最高峰の戦いに挑む全馬を、賞賛と敬意の拍手を持って見守ろう。





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第14回NHKマイルカップ 回顧

ジョーカプチーノ


逃げて活路を見出したいゲットフルマークスの作り出したペースが、前半57秒2というハイペース。ただ、その後ろ2番手追走のジョーカプチーノは逃げ馬から4~5馬身後方の位置取りで、その後の団子状態の集団はさらにジョーカプチーノから8~9馬身後方。
だから、一見ハイペースのこのレースも飛ばしたのはゲットフルマークスただ1頭で、結果的にジョーカプチーノは折り合いピタリで自分のペース。その後の集団はハイペースに乗じた差し追い込みを狙ったのかも知れないが、これはさすがに位置取りが後ろ過ぎる。
それを示すかのようにジョーカプチーノが鮮やかに抜け出したあと、2着~5着に飛び込んだのが後方集団の先頭付近にいたレッドスパーダ、グランプリエンゼル、マイネルエルフ、フィフスペトルだったことからも分かる。つまり、後方集団の先頭付近こそが本来の追い込み馬の位置取りであり、そのさらに後方にいた馬たちはレースに参加していないようなものだった。届くわけがないのだ。

勝ったジョーカプチーノの鞍上には若き藤岡康太。馬を信頼して折り合いを重視した結果とはいえ、そのスピード感覚、ペース判断は見事。

逆に、有力差し馬に乗ったジョッキーたちはどうしてしまったのだろうか。武豊、小牧太、吉田豊。見た目のペースに惑わされてしまうほど経験の浅い彼らではない。
やはりこの時期の若駒の気性に絶対の信頼を置けず、つまり行かせると掛かってしまう危険性を捨て切れずに、馬込み後方でじっと折り合いに専念するしかなく、動くに動けなかったのかも知れない。実際焦って追いかけたサンカルロは大きく斜行してしまった。
この時期の、馬体も気性もまだ完成されていない馬たちのレースという、一番難しい側面が出てしまったように思う。




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第14回NHKマイルカップ 展望

ブレイクランアウト調教


毎年バラエティに富む路線から参戦馬が集い、その分面白いレースになるのだが、予想としては難しくなる。今年も有力馬は多数で、しかもその多くは後ろから狙う差し・追い込み馬。こういうときは先行馬狙いが鉄則だが、舞台は東京のマイル。有力馬の多くが抜群の破壊力を備えているとなれば、素直に従うべきか。

狙いは共同通信杯以来となるブレイクランアウト。
昨年の朝日杯まではその切れ味は認めつつも、並んで気を抜くのかあと一歩突き抜けられなかったが、前走共同通信杯で遂に爆発。確かに長く良い脚を使えるタイプではないが、主戦武豊が仕掛けのタイミングを間違えさえしなければ、ゴール板でトップスピードに達するように追えるはず。
心配だったのは鞍上の不運・不調だったが、地方とはいえ兵庫CSで久しぶりの重賞制覇。今日も京都新聞杯(デルフォイ)で2着確保と、徐々に戻してきている。

相手にはそのブレイクランアウトを朝日杯で3着に競り落とした(自身は2着)フィフスペトル。皐月賞は距離に若干の不安があった分ロスの少ない内々を回って、最後の直線は前が詰まってしまった。ただ、それでも安藤勝己は「前さえ空いていれば伸びる手応えはあった」と言う。
明らかに2000よりはマイルの方がベター。セイウンワンダーの皐月賞成績を見ても、朝日杯は決してレースレベルは低くはない。
ブレイクランアウトと共に伸びてくる。

続くのは荒削りだし追い出してすぐに反応できないところもまだ残るが、行く気になってからの脚がすごいアイアンルックと、内を捌いても伸びて来れるサンカルロ。ハイレベルの桜花賞で4着に食い込んだワンカラット。

前に行って粘れるレッドスパーダ、内枠で岩田が怖いミッキーパンプキン、前走空馬の不利がありながら2着に追い込んだティアップゴールドまで注意を払う。




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第139回天皇賞 回顧

tennoushouspring2009



前走の日経賞2着が初めての長距離戦、この天皇賞が長距離2戦目となるマイネルキッツが見事な巻き返し、完璧なレース振りで初重賞をG1で飾った。
決してハイペースではないが道中13秒台が2度あるだけ、ラスト3ハロンも35秒1という淀みない流れが止まらないレースで、中団の内でじっと身を潜め、満を持して追い出した直線で抜け出してみせた。
もちろん馬に長距離適性が十分備わっていたことも大きいが、松岡騎手のペース判断は見事。長距離は騎手の腕にかかる比重が大きくなるとも言われるが、この勝利に限ってはジョッキーの技術が大きかった。

道中勝ち馬と同じような位置取りから2着まで詰め寄ったアルナスラインも見事なレースだったが、前走は負かしている相手だけに今回は追い出すタイミングが一歩遅れたことが全て。力差はほとんどないだろう。

3着ドリームジャーニーは池添騎手が懸命に、折り合いだけに専念してのレース。
結果的に距離はなんとかこなせるといった程度で、やはり長距離では本来の切れ味が鈍るのは仕方がない。
ただ、久し振りのこの距離で3着まで押し上げるのだから、確かな自力強化は感じる。

1番人気アサクサキングスはこの淀みない展開で、人気馬故の勝ちに行く競馬。結果論としてスパートが早かったのだということになるが、あそこまで(9着)沈むということは前走不良馬場での激走の反動が少なからずあったのかも知れない。
それは同じ阪神大賞典組のヒカルカザブエとスクリーンヒーローがそれぞれ7着と14着に大敗したことからも窺い知れる。




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